おじいちゃんのこと、本当に大好きだったのに、
私はその日、オーストラリアにいて最後を看取ることが出来なかった。
そして一周忌だった昨日も、オーストラリアにいてお墓参りにいけなかった。
本当に、自分は何なんだろう。
おじいちゃんは戦争に行ってからずっと飛行機が嫌いで、
海外に行くのもあまり良く思ってなかったから留学しようって決めたときもなかなか言い出せずにいたけれど、
ある日思い切って、
「オーストラリアの大学に進学したい。」
って報告したとき、
心配しながらも、おじいちゃんはたくさん応援してくれた。
大学に入れたときはすごく喜んでくれた。
一年に一回、お正月に日本に帰ってくるのをすごく楽しみにしててくれて、
ともこが頑張っているから、おじいちゃんも頑張ってるよ、って笑ってくれた。
私はオーストラリアの大学でメディアを専攻していたけど、おじいちゃんの方がいつもオーストラリアのメディアについて詳しかった。
いつもあたしの住んでるオーストラリアのニュース見て勉強してくれてるんだな、ってすごくうれしかったし、あたしももっと勉強頑張らなくっちゃなーって思えた。
おじいちゃんは昔から、あたしの好きなものを同じように、むしろそれ以上に一生懸命勉強してくれて、
あたしが幼稚園の時大好きだったアンパンマンも、
小学校低学年のころ大好きだったセーラームーンも、
いつでも一緒に話が出来るように毎週欠かさず見てくれた。
中学校に入って難しくてついていけなかった理科の実験も、
ちょっとその話をしただけだったのに、
次の日に、おじいちゃんは自分の家で同じ実験をしてその後分かりやすく私に教えてくれた。
もらったものがありすぎて、
私は全然返せてなくて、
すごく悔しい。
大学も、後半年で卒業だったから、
卒業式のかっこいい写真見せようって思ってたのに、
結局見せられなくて、
最後のお別れも、
ちゃんとできてなくて、
もっとたくさん、
大好きだよ、
ありがとう、
ってたくさんたくさん言いたかったけど、
言えてなくて、
きっと見ててくれてるって信じて
毎日毎日頑張ってるけど、
1年経った今も思い出してすごく悲しくなって、
立ち直れないよ。
でも信じていれば、また会えるかな。
会えるよね。
今日、弟が大学入試だったから、
心配でお母さんにメールしたら、
「おじいちゃんにお願いしたから大丈夫だってお父さんが言ってたよ。」
って返事がきて、
ああ、天国に知り合いがいるのってすごいなって思った。
自分の味方が、いつでも見守ってくれてるのってすごく力強い。
今日は顔がぐしゃぐしゃになるくらい大泣きしても、
明日からはまた、笑顔で頑張れそうだよ。
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